我が家で咲いている山野草の花

山紫陽花・黒姫(やまあじさい・くろひめ)


 別名
 撮影  2023.4.19 ~ 7.14

写真1 すべて蕾の状態 4月19日
山紫陽花・黒姫
写真2 装飾花4隅開きかけ
 真花は全て蕾の状態 4月19日
山紫陽花・黒姫2
写真3 装飾花4個のもの
 やや開き、先端部色づき 4月24日
山紫陽花・黒姫3
写真4 こちら8個の装飾花 上記と同株
 4月24日
山紫陽花・黒姫4
写真5 真花部を拡大撮影 5月8日
 数個の開花した 青いのが雄蕊。
 雄蕊の下に紫桃色の花弁が5, 6枚見える。
 桃色の丸いのが蕾。
 開花しかけの、二、三、四 分咲きあり。

 写真中に「花托筒?」と記載してあるものは
 よく考察してみると、「筒状花弁」だろうと思う。
 その先端部は蕾のとき丸く閉じている。
 それが開く(開花する)とその中から
 雄蕊と雌蕊が出てくる。それと同時に、
 丸く閉じていた桃色先端部は開き切る。

 以上の事柄は写真10と13を参照すれば、
 より鮮明に解る。
  写真5 説明は上記
山紫陽花・黒姫5
写真6 装飾花8個全開 5月3日
山紫陽花・黒姫6
写真7 1株全体像 蕾も少しある。 5月8日
山紫陽花・黒姫7
写真8 装飾花1個拡大撮影 5月8日
 中心部の小さい花はまだ蕾。
山紫陽花・黒姫8
写真9 写真8の装飾花中心部拡大 5月8日
 4個の花弁?額片? はまだ閉じている。
 開いてみないと分からない。
山紫陽花・黒姫9
写真10 真花部拡大 5月8日
 数個開花(1個は写真中の赤丸)
  赤丸中の 青く細長:雄蕊 紫桃色:花弁5枚
   中心部から出ている短い白い棒:雌蕊
  赤丸の外 丸い桃色:蕾(花弁が閉じている)
 花弁は5個と6個のがある。
 赤丸の内径 約 3mm
山紫陽花・黒姫10
写真11 一つの額全体 真花がほぼ満開
 雄蕊の青色だらけが目立つ 5月23日
山紫陽花・黒姫15
写真12 写真11の中を拡大 5月23日
 白い長円錐状のものは筒状花弁
 筒状花弁の桃色先端部が開いているのが見える。
 その中から青い雄蕊多数と4片の白い雌蕊が
 出ている。
 小さい白丸に黒い筋があるものは雄蕊の葯。
山紫陽花・黒姫12
写真13 真花全体の一部 5月23日
赤丸輪の中: 青色の雄蕊、紫桃色5枚の花弁
  中心部に短く白い4裂の雌蕊
赤丸の外: 丸い桃色の蕾(花弁:筒状花弁の先端部)
山紫陽花・黒姫13
写真14 真花の咲きかけ 5月23日
 多数の白い長円錐形のものは筒状花弁
 青色は雄蕊
 全開しているものの中に4裂の雌蕊が見える。
山紫陽花・黒姫14
写真15 写真11 とほぼ同じ 5月23日
 一つの額全体 真花がほぼ満開
 雄蕊の青色だらけが目立つ
山紫陽花・黒姫515
写真16 装飾花中の中心花と外の真花 5月23日
 中心花は咲いていて雄蕊が目立つ。
  その雄蕊の先端に小さい白丸に黒い筋がある
  のが葯。
 真花は、青いのが多数の雄蕊
  雄蕊の花糸の先に白の丸い葯がある。
  この葯の大きさは上記装飾花の葯と同じだ。
  花糸の付け根の所から白い4裂の雌蕊も見える。
山紫陽花・黒姫16
写真17 真花の1部拡大 2023.5.26
赤矢印が指す白い筒が筒状花弁
その花弁から長い雄蕊(青色)と短い雌蕊(白色)が
出ている。
雌蕊・雄蕊の下に花弁先端部(紫桃色)がある。
写真右端側に、雌蕊1本の先端が4裂した姿が
はっきりと見える(黒矢印)。
山紫陽花・黒姫17
写真18 真花の全容 半開2023.5.23
 蕾(丸い桃色)と開花(雄蕊の青色)が約半々
 やゝ芸術的で愉快な花の姿だ。
山紫陽花・黒姫18
写真19 花後の状態 2023.7.14
 雄蕊は落ちて、なくなっている。
 筒状花弁先端部(紫桃色)もない(名残はある)。
 筒状花弁は白色から緑色に変色している。
 雌蕊1本(4裂)は多数(全て?)残っている。
このような変遷も面白い。
山紫陽花・黒姫19
写真20 真花3個撮影 7月14日
 果実の幼果が着いたみたいな感じ
 これ、直径 1mm、長さ 2mm 位なのだ。
 しっかりした枝にしっかりと着いている感じだ。
山紫陽花・黒姫20

草齢、環境、日当たり、土、肥料、水、
分類、特性、原産地、花言葉、感想 は下記にあります。

   草齢 ----- 16年
   環境 ----- 庭植え
   日当り ----半日陰
   土 ------- 赤土主体、腐葉土若干
   肥料 ----- 春先に化成肥料1度
   水 ------- 自然の雨
   植替 ----- なし
   分類 ----- ユキノシタ科アジサイ属、落葉低木
   特性 ----- 日当たり~半日陰で、湿った所を好む
   分布 ----- 関東以西
   花言葉 ---

  

  花の様子 感想

やや黒ずんだ花です。
山紫陽花の黒姫という品種の花です。
黒姫というから真っ黒い花かと思いがちですが、
写真のはやや黒ずんだ青っぽい花です。

黒姫という花名の出どこは、
黒姫山に生息していたから
はなの色がかなり黒いから、
とかがあるようですが確実なことは分かりません。

我が家の黒姫では、
枝によってはもっと黒い色の花もあります。
もっと赤味がかった色の花もあります。
枝や、咲いてから経過した日にちによって色々です。
土の種類にもよるのでしょう。

写真は上から下へ撮影日の早い順です。
写真の中に撮影年月日を記載してあります。

紫陽花(あじさい)[山紫陽花も含めて]は面白い花です。
大きな花びらのようなものは、真の花ではなく、
萼片が退化したものだとか。
それを装飾花と呼ばれているのだそうです。
簡単にいうと、受粉してくれる蜂や蝶を呼び寄せる
ために目立つように着飾っているものということ
のようです。

咲き方で大きく分けると、手毬型と額とに分けられます。
手毬型は手毬咲きと言われて、手毬のような丸い形
をしていて、その表面は装飾花で覆い尽くされて
いるものです。
他方、額型は花全体の外周だけを装飾花が付いていて
それら装飾花よりも表面内側に小さな粒のような
多数の花(それを真花と呼ぶ)が付いている型の花を
額紫陽花(がくあじさい)と呼んでいます。
装飾花が額縁の役目をして、その内側に絵や書画
(今は真花)が飾られているというところでしょう。
写真3, 4, 6, 15 等をみれば、そのことがよく分かります。

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