四国霊場 第61番札所 香園寺
     手水所・大聖堂全景・子安大師・
     聖徳殿・遍明堂・戦争慰霊観音像

撮影:2015.7.21


手水所


手水所
手水所です。
駐車場から境内に入ると、
左手にこの手水所があります。
珍しく、屋根付きの建物がなく、
裸の手水所です。
雨で溜まる水も有難いお供えものという
のでしょう。
手水鉢は自然石と思われる大きな石で
造られている様子です。


大聖堂全景


大聖堂全景
大聖堂全景です。
大きな鉄筋コンクリート造りの直方体様建物
ですので、従来のお寺の感じがほとんど全く
ありません。
余りに大きいので、広角レンズを使わないと

全景の撮影は困難です。
この写真は、建物からずっと離れた駐車場
あたりから撮影して、全景を入れました。
それで、建物と駐車場の間に植えられている
大きな桜の木が写り、建物の大部分が
隠されている状態です。
この桜の木は名高いらしく、
春、開花時期には見事な光景をつくり出す
そうです。


子安大師堂


子安大師堂
大聖堂右端の手前に聖徳殿があり、
その手前に、この子安大師堂がある。

このお寺を象徴するようなものが、
子安大師なのだそうだ。
子安大師の四誓願である
「安産、子育て、お身代わり、女人成仏」
を旗印にして熱心に布教したという。
住職も子安に力を入れ、
国内のみならず、海外にまで信徒が広がり、
合わせて数十万人の信徒がいるそうだ。

また、このお寺の山号になっている「栴檀山」の、
栴檀(せんだん)の木がこの堂の裏横に
植栽されている。
大きく茂っていて、この堂の屋根を越して、
前上部にまで枝が伸びている。
写真でもその様子が見えている。
春には、この木に無数の花が咲き、
豪快かつ美しく、また栴檀特有の香りも
漂うそうだ。

弘法大師がこの地を巡錫中に、
寺の麓の道端で、
一人の女性が難産に苦しんでいた。
それを見つけた大師が、栴檀の香を焚いて祈祷すると
男児が元気に生まれ、安産になったという。
現代医学によると、栴檀には色々な薬効がある
とのこと。

栴檀の木とこのお寺との関わりは大変深い。


聖徳殿


聖徳殿
大聖堂右端の手前に聖徳殿がある。
このお寺を開基した聖徳太子が祀られています。


遍明堂(へんみょうどう)


遍明堂
子安大師堂の右側にこの遍明堂があります。
釈迦如来を安置しています。
そのことで、別称 釈迦堂とも呼ばれているようです。
この堂も、子安大師堂と同様、
白壁の清楚なお堂です。


地蔵多数


沢山の地蔵
大聖堂に向かって右側の一角に
多くの地蔵が立ち並んでいます。
何かを訴える力を感じます。
何の地蔵かよく分かりません。
後ほど調べたく思います。

種田山頭火句碑


種田山頭火句碑
駐車場から境内へ入って右の方に
種田山頭火の句碑があります。
かなり大きな石碑が2基立っています。

右: 南無観世音おん手したたる水の一すぢ。
左: 秋の夜の護摩のほのほの燃えさかるなり。
なる句です。


戦争慰霊観音像


戦争慰霊観音像
戦没者を慰霊する観音像です。
高く掲げられた慰霊の像は、
何か寂しげで、かつ、何かを訴えようと、
している姿に写ります。

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