パソコン 改善・装換


   hp Pavilion 10 TS の
 HDD をSSD に換装 実行手順


ヒュレット パッカード(hp) の ノートパソコン「Pavilion 10 TS」の
ハードディスク(HDD)をSSDに換装しました。
その手続きを、備忘録としてここに掲載しました。
特に裏蓋の開蓋にかなりの苦労がありましたので、
他の人方々(かたがた)にもご参考になるかと思っています。

換装の手順を写真を掲載しながら順番に記述して行きます。


 [1] このノートパソコンの外観様子

  (1) hp ノートパソコン 表面

 写真1
pc 表面

写真1が換装前の様子です。
これは、ノートパソコンの蓋をした状態で、
この蓋の裏側がディスプレイと成っています。
どのノートパソコンも同じようにできています。

 (2) 蓋をひらいて使用状態

 写真2
pc 使用状態

写真2は蓋を開いて使用状態にした様子です。
「hp Pavilion 10 TS」の様子はこのようです。
他のノートパソコンと同じようなものです。

 (3) PC の裏側の様子

 写真3
pc 裏側

写真3は PC の裏側の様子です。
12個のねじ穴が見えます。
ここに、ねじ止めされていましたが、
何年か前に、換装を試みようと、
このねじを外しましたが、これ以上のやり方が分からなく、
そのままの状態で、この PC を ほとんど使用しないでいました。

その内に、ねじを外したままなのも忘れてしまい、
今回まで、ねじを外したまま、
ときどき使用していたということです。

このねじが付いている場合は、これから外す作業が、
始まることになります。
単に、ドライバーで外せばいいのです。
外したら、次の作業に進みます。


 [2] バッテリーを外す

 (4) バッテリーの位置

 写真4
pc バッテリー

写真4はバッテリーのある場所です。
これから、このバッテr-を外します。
他のノートパソコンと同じようなやり方です。

 (5) バッテリーを外す

 写真5
pc バッテリーを外す

写真5はバッテリーを外した状態です。
外し方は写真中にも書いてあるように、
両端の本体に付いたスライドキーを
外すマークのある方(写真では左の方)へスライドさせて、
バッテリーを本体の平面に沿って外側(写真では上部の向き)に
スライドさせれば(滑らすように押せば)、
写真のように外れます。


 [3] 隠れねじ6本を外す

 (6) まず先に、滑り止めゴムを外す

 写真6
ゴムを外す

PCの裏側には角4個の場所それぞれに1個の
丸い滑り止めゴムが付いています。
写真6は1個の滑り止め丸ゴムの位置を示します。
PC裏側で、バッテリ-があった右端です。
写真は、左右にあるゴムのうち右側のものです。
その場所を白い矢印で示してあります。

この丸ゴムを小さいマイナスドライバーでこじ開けます。
左端にある丸ゴムも同様に剥がします。


 (7) 右側の丸ゴムを剥がした状態

 写真7
ゴムを剥がした状態

写真7は右側の丸ゴムを剥がした状態です。
剥がし跡にプラスねじが見えてきました。
このねじも外します。

 (8) 丸ゴム下のねじを外した状態

 写真8
ゴムを剥がした状態

写真8は、右側の丸ゴムを剥がした跡のねじを外した状態です。
丸ゴムを剥がした器具は小さいマイナスドライバーで、
ねじを外した器具はプラスドライバーです。
両器具も一緒に写真に入れてあります。

これで右端の小さいカバーを外せる状態になりました。
ここまで来るとそのカバーを外すのは容易です。


 (9) 右端の小カバーを外した状態

 写真9
ゴムを剥がした状態

写真9は、PC裏側右端角の小さいカバーを外した状態です。
先に記した、丸ゴムを剥がした跡に見えたねじは、
右端角の小さいプラスティック製カバーを固定するためのねじでした。
このねじを外したので、カバーは容易に外せました。
向こう側(写真では上方)にずらすように指で押してやると、外れました。

ところが、この角カバーを外すと、その下に、また、ねじがありました。
このプラスねじも外さなければなりません。

 (10) 角カバーの下のねじも外した状態

 写真10
小カバーの下のねじ外す

写真10は、角カバーの下に現れたもう1本のねじを外した状態です。
これで、右側ねじ外しと角カバー外しは完了。

左端側の方も右側同様のねじ外しと角カバー外しを
しなければいけません。
それも行って、両端の作業が完了した状態が次(11)の写真です。

 (11) 左右のねじと角カバーを外した状態

 写真11
両側のねじと角カバー

写真11は、左右のねじ4本と角カバー2個を外した状態です。
これで、裏蓋が開くだろうと色々と試みましたが、
まだ開きそうにありません。

やっと、思いついたのが、もう2本のねじを外すことです。
そのねじは、二つあとの写真(13)から(14),(15)の写真にあります。

その先に、余談かも知れませんが、
上記の滑り止め丸ゴムと同じゴムが
バッテリー側とは別の2個の角に付いています。
それらも剥がしてみましたが、その下には、ねじなど
ありませんでした。
その写真を、一応、次の(12)に載せて見ました。

 (12) 別の2個の滑り止めゴムを剥がしてみた

 写真12
別の2個のゴム

写真12は、バッテリー側と別の側の滑り止めゴム2個の内1個を
剥がした状態です。

このゴム下には、ねじなど、除けるものはありませんでした。
写真では、ねじの頭のような丸いものが写っていますが、
これはそのままにしておいて大丈夫でした。
それで、ゴムは元通りに再セットしておきました。
それでよかったのです。

それでは、最後の2本のねじ外しに行きます。
次の写真(13)~(15)です。


 (13) 最後の2個のねじ(バッテリー下のねじ)外し

 写真15
最後の2個のねじ

写真15は、最後の2本のねじを外した状態です。
作業順序とは逆に、写真13と14を飛ばして、先に15を掲載です。

写真15で、2個のねじの位置が分かり易いと思います。
バッテリーを除けた下の両側辺りに、1本ずつあります。
これまでに外したねじと同じねじです。
取り外したねじを、元あった場所近くに置いて写真に撮ってあります。
また、元の場所付近を矢印で示してあります。

それでは次に、写真(13),(14)に戻って、
ねじのある場所を拡大して見てみましょう。


 (14) バッテリー下の右側ねじ

 写真13
バッテリー下の右側ねじ

写真15は、最後の2本のねじ(バッテリー下の2本のねじ)のうち、
右側のねじを写しています。ねじが付いている状態です。
これを外しました。

 (15) バッテリー下の左側ねじ

 写真14
バッテリー下の左側ねじ

写真14は、バッテリー下の左側ねじです。
右側のねじ同様、ねじが付いている状態です。
これも外しました。
これで、外す必要のあるねじ6本と小カバ-2個は全て外しました。

いよいよ、キーボードとマザーボードとを
互いに離し開く作業です。


 [4] キーボードとマザーボードを互いに離し開

 (16), (17) キーボードとマザーボードの隙間に
 マイナスドライバーを差し込み開く

 写真16
ドライバーを差し込む

 写真17
ドライバーを差し込む

キーボードとマザーボードは、多数の爪(つめ)[フック]で
張り合わされた形になています。
この貼り合わせを開くと、ハードディスク(hdd)等の部品が
見えるようになります。
そこで、その hdd を他の hdd や ssd に交換できるようになります。

貼り合わせを開く第1歩が、両ボード間の隙間に
マイナスドライバーのような先が薄く堅いものを
差し込むことが必要です。
ここではマイナスドライバーを使用しました。

最初に差し込む場所(一辺)は、バッテリーがあった辺です。
この辺からやり始めると、後ほど開き易いと思います。

ドライバーを隙間に差し込んで、こじ開けるように
力を加え、差し込んだ側で、隙間がある程度広く開くと、
その隙間に入る程度の棒のようなものを差し込みます。
そして、またドライバー等で、もっと広くこじ開けます。

その広さが割り箸を挿入できる程になって、
割り箸を差し込んだ状態が、この写真(16)です。
割り箸は 5~6 cm 程の長さに切ってあります。

見る角度を変えて右側割り箸を見たのが写真(17)です。

 (18), (19) 別の辺も開く作業

 写真18
ドライバーを差し込む

 写真19
ドライバーを差し込む

バッテリーがあった辺の開きの広さがが割り箸の太さ程度となり
ましたので、
次にその辺の向かい側の辺の角あたりからを開いて行きます。
PC表側(キーボード表側)手前左の角あたりです。

前と同じように、まず、マイナスドライバーを差し込みます。
こじ開けて行くと、バリバリというフック(爪)の外れる音が出て、
どんどん開きます。
一応、割り箸を差し込んでおきました [写真(18),(19)] が、
ドライバーでのやや弱い力でも、バリバリと音を立てながら開いて
くれました。


 (20) マザーボードが現れました

 写真20
マザーボード現れる

バリバリと音を立てながら、全てのフックが外れると、
キーボードを軽く向こう向きに少しずつ回転するようにしながら
上に向かって少し持ち上げるようにすると、
マザーボドの全てが現れ開かれます。
マザーボードは水平面にあります。

キーボードは、後ろのディスプレイボードに寄りかかって、
ほぼ鉛直面に立っているようにします。
写真のように、キーボードの裏側(銀色)が見えています。

キーボードはマザーボードと3本ほどの線で繋がれています。
キーボードを余り後ろへ寄せすぎると、これらの線が、切れたり、
コネクターから抜ける恐れがあるので、注意が必要です。


 [5] ハードディスク(HDD)の取り出し

 (21) セットされていた HDD の状態

 写真21
ドライバーを差し込む

この写真が、マザーボードにセットされているハードディスク(HDD)
の状態です。
HDD ホルダーにねじ止めされていて、
そのホルダーがマザーボードにセットされています。

これから、この HDD を外します。


 (22) 4角(よんすみ)の黒いプラスねじを外した

 写真22
4角のねじを外す

前の写真21で見たハードディスク(HDD)のホルダー4角に
あった黒いプラスねじをドライバーではずしました。
外した状態がこの写真です。
PCからは取り出しましたが、
まだ、HDDにホルダーが付いている状態です。

 (23) 取り出したHDDの裏側

 写真23
HDDの裏側

取り出したHDDの裏側の様子です。

これから、HDDホルダーを外します。

 (24) HDDホルダーを外す

 写真24
HDDの裏側

取り出したHDDに付いていたHDDホルダーを外します。

写真はHDDの厚みがわかるような方向から撮影した様子です。
両端にホルダーを止めてあるねじ1本ずつが見えます。
逆の(写真後ろ側の)面にも2本あり、計4本を外します。
ただ、プラスドライバーで外せばいいだけです。

 (25) 外したHDDとHDDホルダー

 写真25
HDDの裏側

HDD と HDDホルダーを互いに外した状態の写真です。

手前側がホルダーで、向こう側がHDDです。
ホルダーのHDD止め用の2個の枠は、
HDD保護用の透明セロハンのようなシートで繋がれて、
一体となっていました。

ホルダー中央部で白く光っている二つの部分は、
セロハンのようなシートで電灯の光を反射した様子です。

HDDが取り出せましたので、
これから、いよいよ、HDD を SSD に換装です。


 [6] 元のハードディスク(HDD)と交換する SSD

 (26), (27) 元の HDD と、それと交換する SSD

 写真26
ドライバーを差し込む

 写真27
ドライバーを差し込む

元のHDDと換装するSSDとを一緒に写真に納めました。
写真の上側が元のHDDで、下側が交換するSSDです。

写真26は面側、写真27は裏側の様子です。

HDDの容量は320GBで、SSDのそれは512GBです。
換装の目的は、PCによる種々アクセス時のスピードアップです。
容量も少しは大きくなるのはいいことですが。


 [7] 元の HDD を SSD に丸ごとコピー

 (28) HDD を SSD に丸ごとコピー セット

 写真28
丸ごとコピー セット

写真28は、元のHDDと換装するSSDとを
USB3.0接続ハードディスクドライバーにセットした状態です。
2連のドライバーにそれぞれHDDとSSDをセットした状態です。
これで、丸ごとコピー用のソフトを使用してコピーを開始します。


 写真29
丸ごとコピー  開始

写真29は、丸ごとコピーを開始して数分後の様子です。
約1時間ほどで完了しました。

 [8] 丸ごとコピーできた SSD を PC へセット

 (30) SSD をHDDホルダーに装着

 写真30
SSDをHDDホルダーに装着

SSDの形はHDDの形と同じですので、
ホルダーへの装着は何の苦労もありません。
ねじ穴も合致しますので、HDDを外したときのねじで止めました。
装着した状態が写真30です。


 (31) ホルダーに装着した SSD をPCにセット

 写真31
SSDをPCにセット

SSD の PCマザーボードへのセットも簡単です。
HDDを外したのと逆ですので、前に外したねじで止めるだけです。
写真31が止めた状態です。


 (32) SSD をセットできたPC内部全体の様子

 写真32
セットできたPC内部全体の様子

写真32は、SSDをPCマザーボードにセットできたときの
PC内部全体の様子です。
これで後は蓋をするだけです。


 (33) 蓋をし(折りたたみ)ました

 写真33
蓋をし(折りたたみ)ました

マザーボードとキーボードを張り合わせました。
ほぼ鉛直面内にあるキーボードを水平面内になるように、
畳み込むようにしながら軽い力で押し下げます。

すると、パチパチという音を立てながら、
キーボードとマザーボードが、爪(フック)で固定されて行き、
キーボードの表面が見えるようになり、
両ボードが張り合わされて行きます。

張り合わされた最後の状態が写真33です。
これでキーボードのキーが打てるようになります。


 [9] 最後です。最後にバッテリ-を入れておきましょう。

 (34) バッテリー挿入場所

 写真34
SSDをHDDホルダーに装着

 いよいよ最終間際です バッテリーを挿入する場所です。

本来なら、バッテr-を挿入する一つ前に、
キーボードとマザーボードをねじ止めしなくてはいけません。
しかし、今回は、そのねじ12本を失ったので、ねじ止めは省略して、
次に進みます。


 (35) バッテリー挿入終了

 写真35
SSDをHDDホルダーに装着

 これで最終です。
バッテリの挿入は、バッテリ-の外しと逆に、
写真の下から上に向かってスライドして行けば、
簡単に滑り込んで装着できました。


 (36) 換装完了

 写真36
SSDをHDDホルダーに装着

 換装完了です。
換装前と比べて、スピードは 5~6 倍速くなりました。
ただそれでも、換装前が余りにも遅かったために、
換装後でも、普通に速いPCよりも 2~3倍遅いです。
それでも、タッチパネルができるのと前後カメラが付いている
機能は捨てられません。
大きさにしては、やや重いですが、小さいケースで扱い易いです。

かなり大変な換装作業でしたが、いい物ができ、
いい経験ができて、かなりの満足感です。

どなたかに、お役に立てば大変幸せです。