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越乃寒梅(こしのかんばい)(新潟県)


製造年月: 00.08.09
試飲時期: 2001年(平成13年)2月〜3月

味わい

2月25日 記
常温:  味が濃い。濃厚。液体に粘り気を感じる。
燗:  常温よりも辛味が増した。
アルコ−ルの刺激がかなりあり。
うん、酒の味だ。酒を飲んでる気になる。
癖のない酒だ。常温のときの濃厚さはなくなった。
冷めかけ:  平凡な酒になったかな。
しかし、まずい酒ではない。
常温No.2:  甘味もややあり、辛味もあり。飲ませてくれるいい酒だ。
燗No.2:  最近、といっても15年位前だが、芳醇だの本醸造だのといった酒がなかった頃の、この酒はその頃の酒の味を保っている。
常温No.3:  甘さも辛さも適度にありうまいよ。
さすが、越乃寒梅とのうわさがあるのを納得。
深いところに米藁(わら)の味と香りあり。
燗No.3:  うまいうまい。以前(昔)からの酒の味だ。
こういう酒は今でも時々ある。僕の好きな味だ。
過去に7〜8種類このような、僕にとって酒らしい酒を飲んだことがあるよ。

ああ、もう、半分なくなってしまった。うまいからついつい呑み進んでしまった。
明日においておこう。


2月28日 記
常温:  まあ飲める酒だ甘くも辛くもなく、特に芳醇というのでもない。
いい意味で平凡。
  :常温の時よりも、やや味が強くなったが、それ以外は常温とほとんど同じ。
飲めそうな酒だ。ただし、8000円も出してこの酒をしょっちゅう飲もうとは思わない。
このようにうまく飲める酒は2000円前後で、過去何種類かあった。
冷めかけ:  燗冷めのような味にはならない。
そこはすばらしい。ぐいぐい飲める。


3月2日 記
常温:  昔流のうまい酒だ。
  :いい感じだ。辛いというか、辛味が適当にある酒の、その辛味ある酒らしい酒。


3月3日 記
常温:  まあ酒の味だ。昔はこんな味が酒の味なのだ。
  :常温と同様だ。まあ、酒なのだ --- この程度の味が最近少なくなった。芳醇だの本醸造だの純米酒だのといって、甘ったるい酒が最近多いよ。
そのような酒は引き続いて沢山飲めない。むつごくなる。



3月6日 記
常温:  可もなく不可もなくといった感じ。こういう酒がどんどん進む酒だ。こういう酒を造るのは技術的に難しいのだろう。
  :常温同様だ。
常温と燗の間でさほど味が変わらない酒を造るのも難しいことだろう。
常温の「土佐鶴」と飲み比べてみた。
かなり良く似た味だ。
常温では、土佐鶴のほうが米わらの味と香りがやや強くする。ほんのわずかな香りと味だが。
燗では、土佐鶴の方がやや辛い。辛いといっても気にならない手頃な辛さだ。
越乃寒梅には常温で、もうほんの少し刺激がほしい。
燗でも同じことがいえる。ほんと、ほんのもう少しの刺激なのだが。
土佐鶴(旧2級酒と同じもの) 約2000円に対し、越乃寒梅 約8000円。
味、香りとも土佐鶴がわずかにいい。
そして、この値段の差。
となれば、越乃寒梅の値段、少し、いや、大いに考えてほしい。
しかしながら、越乃寒梅は、今まで僕の味わった酒の中の5本の指に入る酒だ。
いつまでも沢山おいしく飲める酒という意味でだ。
今日は、湯豆腐ときびなごが主体の肴でした。



アルコ−ル分:15.0度以上16.0度未満
価格: 一升瓶7,980円でした。
原料米:
日本酒度:
精米歩合:
酸度:
その他:
酒造会社:石本酒造株式会社
新潟市北山八四七番地一



愛用の徳利と盃
僕の愛用している徳利と盃も写真で見て下さい。

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