梅雨空の中、鮮やかに咲いています。
白にピンク色が掛かった額紫陽花(がくあじさい)です。
美しく穏やかな花です。
紫陽花(あじさい)は元々日本が原産地ですが
中国経由で1789年頃ヨーロッパに渡り、
品種改良がなされて、その名をハイドランジアと呼ばれ、
日本に逆輸入されたのだそうです。
紫陽花は花房(はなぶさ:花全体)の形から2種に分けられます。
(1) 花房が丸く手毬のような形をしているものと、
(2) 花房内の外の方を取り巻く装飾花で作られる形が
額縁のようになっているもの
の2種です。
前者を手毬咲き(てまりざき)、
後者を額紫陽花(がくあじさい)と呼んでいます。
ここに掲載した紫陽花(あじさい)は額紫陽花(がくあじさい)です。
写真2 にその額の形をしているのが伺われます。
やや丸い額に見えますが、通常は長方形に見えるのが
多いようです。
写真3 と 写真5 が額を形成する装飾花の2,3個です。
通常はこれを花の美しさとして鑑賞しています。
この装飾花の4枚の萼片(がくへん)の中央に
小さな粒が見えます。
これは、元々「両性花」として活躍していた残骸で、
今は退化して多くは「中性花」となっています。
中世花は、
咲いたとしても雄蕊や雌蕊がなかったりとなっています。
だから種子を着けて子孫を残すことはありません。
写真2, 4, 5 にありますように、花房の中央部分には
多数の小さい粒々のものが見えてます。
この部分を「真花」と呼んでいます。
真花と呼ぶのは、雄蕊・雌蕊・花弁 がすべてそろって
活躍していて、真の花という意味からです。
活躍する雄蕊と雌蕊があるので「両性花」とも言います。
上記のことからして、真花は本当の花が咲くはずです。
その真花を拡大して撮影したのが、写真5です。
写真の中に、雄蕊・雌蕊・花弁 等があります。
それらの存在位置を記入しましたので
真花の存在を確認することができます。
紫陽花(あじさい)は、色々のことがあって、面白いですね。
バックミウジックを聞く
音量を小さくしてから ↓↓