我が家で育つ果樹の花と実

枇杷・茂木(びわ・もぎ)


 別名
 撮影  2025. 1.1 ~ 6.12

草齢、環境、日当たり、土、肥料、水、
分類、特性、原産地、花言葉、感想 は下記にあります。

   樹齢 ----- 22年(接ぎ木後5年)
   環境 ----- 庭植え
   日当り ----やや良
   土 ------- 赤土主体
   肥料 ----- 春先に化成肥料1度
   水 ------- 自然の雨
   植替 ----- なし
   分類 ----- バラ科ビワ属
   特性 ----- 水はけを好む、温暖な地方が良い。。
   原産地 --- 中国
   花言葉 ---

  

  花 や 実 の様子 感想

この木、自分で接ぎ木したものです。
いつの間にか庭に生えてきた枇杷(びわ)の木が育ち、
3年ほどすると、1m程の木になりましたので、
鉢植えの品種茂木を接ぎ木しました。
それから5年が経ち昨年よりも沢山の実が成りました。
枇杷・茂木(びわ・もぎ)の花は、
花の少ない正月前後に咲きますので貴重です。
花と言っても、花らしくない花で、
やや離れた所から見ると花とも気づかない花ですが、
近づいて見ると、写真のように可憐な花です(写真1、2)。

花弁は5枚、白色の清潔そうな花です(写真2)。
雌蕊(めしべ)は1本でその柱頭(先の方)は
5裂しています。
その様子を、やや分かりづらいですが、写真3の中に
矢印と数値で示しておきました。
その雌蕊の回りを囲むように雄蕊(おしべ)が沢山
ありますが、写真の中にその一本だけを矢印で
示しました。


写真4 で、開花時期後4ヶ月余り日が経ったときの
果実の状態です。
青い状態ですが、成果と同じ程の大きさになっています。

写真5写真4 と同じ青果を拡大撮影したものです。
この青い時期には果実表面に白い小さい毛(綿毛)
沢山生えている様子が窺われます。

開花後4ヶ月足らずで、果実が熟れてきました(写真6)。
殆ど黄色くなりましたが、僅か青い部分もあります。
もう美味しく食べられる寸前です。

写真6から4日経った時には、写真7のように完熟状態の房
も現れてきました。

そして4日後、2個もぎ取って食してみました。
あの甘酸っぱい枇杷特有の何とも言えない美味しさが
味わえました。
写真8~13 に、枇杷特有の様子を掲載してみました。
その内、
写真8 は完熟した一房の様子
写真9 は2個をヘタ(なり口)を手前にお皿に置いて拡大撮影
写真10 はヘタを向こうに、お臍(へそ)を手前にして
撮影した写真です。手前に見える青黒いもの、これが臍(へそ)
と呼ばれるものです。

この臍(へそ)の部分を拡大撮影したのが写真10b です。
かなりグロテスクな感じます。
この臍(へそ)の成り立ちは下記のように言われています。

果実が作られるときに花托や5枚の萼片も取り込まれて
それらが表面に残っている状態で、
そのやや奥の所には雌蕊全体(柱頭花柱)も取り込まれて、
それらが果実の中に残るのだそうです。
上記2種の状態が「へそ」となって現れているみたいです。
この「臍(へそ)」という言葉は一般に呼ばれている名前であり、
学術的な正式名称は、今のところ、ないようです。

上記で、萼片、花弁、蕊(しべ) 等は花床筒と呼ばれる器官
の中から出ていて、果実が生長する期間に果実の一部となって
いくようです。
このような果実の出来方は「りんご」や「なし」等でも
同じであり、このような状況で出来た果実を「ナシ状果」と呼んでいる
とのことです。

ナシ状果のように、子房以外のものが子房に加わって、加わったものが
果実全体の大部分を占めるようになった果実を偽果といい、
雌蕊が付く子房が成熟して大きくなって、
それが果実の大部分を占めるようになった果実を真果
と呼ぶのだそうです。
だから、枇杷の実は偽果ということになります。

枇杷の皮をむいた状態を写真11に載せました。
柔らかそうでみずみずしい感じの果肉が現れました。

果肉を裂いて出てきた種は2個でした(写真12)。
もっと多い場合もあるようですが、
後ほど沢山食しましたが、種の数は2,3個のものが
ほとんどでした。

種を除けた状態はより一層みずみずしく
美味しそうです。
写真13 がその様子です。

写真14 には、この木のほぼ全体像を
掲載しました。
背丈が約4m、幅2.5m 程です。
まだ、実が少し残っている状態です。

写真15 では、収穫した数個の実を各半分に切り
食す前の状態です。
通常は、切らないで、皮をむいで、そのままかぶりつくか
手で半分くらいに割って、食べます。
今回は、中がよく見えるように撮影しようと、半分に切りました。
その後、美味しく頂きました。


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 写真1 枇杷・茂木(びわ・もぎ)の開花です。
  数房がかたまって咲いています (1月1日)。
びわ

写真2 1輪を拡大しました (1月1日)。
びわ2

写真3 花中心部 雌蕊・雄蕊 (1月1日)。
びわ3

写真4 一房の青果です (5月11日)。
  開花後2ヶ月余りの果実です。
びわ4

写真5 青果を拡大撮影 (5月11日)
 表面に白い毛が生えています。
びわ5

写真6 かなり黄色く熟れてきました(5月22日)。
びわ6

 写真7 もう食べられる熟れ方
  のもありました (5月26日)。

びわ7

写真8 収穫することにしました(5月30日)。
びわ8

写真9 美味しそうなのを2個
  ちぎりました (5月30日)。
びわ9

写真10 ちぎった2個をへその方から撮影(5月30日)
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写真10b 「 臍(へそ) 」を拡大撮影(5月30日)
びわ10b

写真11 皮をむいた中味の状態 (5月30日)
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写真12 種(核・さね)はこんなもの
  1果に2,3個 (5月30日)
びわ12

写真13 種を除けた実の状態 (5月30日)
  みずみずしく美味しい感じ
びわ13

写真14 我が家の枇杷の木 (6月4日)
  上部左と下部右に残り果あり。
びわ14

写真15 実を半分に割った状態数個
  これから頂きます。 (6月15日)
びわ15