山茶花(さざんか)・獅子頭(ししがしら)

別名:

我が家の庭で咲いている花


写真1 昨年暮れに咲き始め
 今年3月でも咲き続けています。
山茶花
写真2 花弁が1枚(ピンク色)だけ残って
 他の花弁はすべて落下した状態です。
 花の中心から1本の雌蕊、その回りに多数の雄蕊
 があります。
山茶花2
写真3 花の中心部を拡大
 柱頭が3裂した雌蕊が1本あり、
 その基部に白い球形状の蜜腺があります。
 この表面には毛綿のような腺毛があり、
 そこに蜜が沢山吹き出ています。
山茶花3
写真4 雌蕊柱頭部を拡大
 柱頭は3裂しています。
 それらの先はもう2分裂していません。
 椿の場合はもう2分裂して計6裂
 になるのが多いと思います。。
山茶花3
撮影 --- 2025. 3.5
このように育ててみました。

草齢 --- 42年
環境 --- 庭植え
日当り - 良
----- 赤土主体
肥料 --- 春先に化成肥料1度
----- 自然の雨
分類 --- ツバキ科チャノキ属
原産地 - 日本、東南アジア、中国
特性 --- 水はけの良い、日当たまたは半日陰を好む。
花言葉 - 赤色:謙譲、白色:理想の恋


花の様子・備考


 赤桃色の山茶花(さざんか)の花です(写真1)。
やや豪華な花が10月から咲き続けています。
年の明けた1月正月にも寒い中で咲いていました。

毎年、1月頃が一番沢山咲くように思っています。
歌詞に、「 赤く咲いても冬の花 」などと歌われているように、
山茶花の花は冬の花となっているのでしょう。
俳句では、山茶花は冬の季語ですね。

 その寒い冬も終わり暖かくなった3月上旬にも
まだ咲き続けています。
そんな山茶花の花を、今回は花構造を主体に観察してみました。

写真1は今3月に咲いている山茶花・獅子頭の一般的な花です。
この時期、沢山のはなが散ったり散りかけたりしていますが、
その内の、花弁が1枚だけ残っている状態が写真2です。
ピンク色で広くひろがっているのがその花弁です。
その写真左の方の多数の白い糸状のものが多数の雄蕊です。

これら雄蕊に囲まれた中心に1本の雌蕊が見えます。
その先が3裂している様子も窺われます。
写真3ではその3裂の様子がもっとはっきりと見えます。

その雌蕊の基部に丸く白いものがあります(写真2、3)。
これが蜜腺(みつせん)と呼ばれるもののようで、
この内部で、野鳥や蜜蜂が好む蜜が造られています。
この表面は綿毛のような腺毛(せんもう)と呼ばれるもので覆われ、
甘い蜜が密腺内部から腺毛表面に湧き出て白く光っています。
その蜜腺は子房に接して乗っかってるようになっています(写真3)。

写真4には、雌蕊の先、即ち柱頭が3裂している様子です。
椿で、僕の観察したものでは、椿の雌蕊はまず3裂して、
それらの先がそれぞれまた2裂し、
合計6裂して(6本に分かれて)いました。
ここに掲載した山茶花・獅子頭(一般の山茶花でも?)の場合は
3列で終わりなのでしょう。

山茶花と椿の類似点と違いに関しては、色々なところに掲載
されていて、その内容には面白いものを感じます。

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