合歓(ねむのき)

別名:夜合樹、ねぶのき、こうか

我が家の庭で咲いている花


写真1 合歓(ねむのき)の咲き始めです(5月27日)。
合歓

写真2 咲いているもの、すぼんでいるもの、
蕾のものが着いています(6月8日撮影)。

合歓2

写真3 いい感じで咲いています(6月16日)。

合歓3

写真4 数個を拡大撮影(6月16日撮影)。

合歓4

写真5 夕方沢山咲きました。
 葉は閉じて眠りに入りました(6月16日)。

合歓5

写真6 頭状花序の中心から、筒状の「頂生花」
 と呼ばれるものが1本長く伸びています。
 その先端からは、多数の雄しべが放射状に出ています。
 この根元には甘い蜜が蓄えられているそうです。
 頂生花の回りには、筒状となった15本前後の
 やや短めの「側生花」が伸び出ています。
 その側生花の先端からは多数の雄しべが
 この場合は、円錐状に放出されています。
 側生花には蜜はほとんどないらしいです。(6月8日)。

合歓6

写真7 頂生花の根元に萼があり、
 そこから花弁の筒が伸び、
 花弁筒の先からは、多数の雄蕊が合着した筒が伸び、
 その筒の先から多数の雄蕊が放射状に放出しています。
 頂生花を囲む側生花(一般の花)は頂生花よりも
 やや短めですが、頂生花にかなりよく似た状況です。
 (6月25日)。


合歓7

写真8 夕方、眠りについたような閉じた葉
 昼間に開いている葉の様子は写真1, 2 にあります。
 夕方咲いた花も写っています(6月17日)。

合歓8

写真9 これも夕方の写真です。
 ほぼ暗くなっても、生き生きと咲き始めました。
 (6月17日)。

合歓9

写真10 雌しべがしっかり伸び出ている様子
 時差出勤ならず、「雄性先熟」です。
 (6月27日)。

合歓10

写真11 蕾が花となる様子です。
 花柄(かへい)によって開花時期がずれるのだ
 (6月27日)。

合歓11
撮影 --- 2025.5.27 ~ 6.25
このように育ててみました。

樹齢 --- 26年
環境 --- 庭植え
日当り - やや良
----- 赤土主体
肥料 --- 春~初夏に液肥2~3度
----- やや多目
分類 --- マメ科ネムノキ属
分布 ---
特性 --- 日当たりを好む。
花言葉 -

花の様子・備考 ---

合歓木(ねむのき)花は、面白い花です。
細い糸状の魅力的な花です。
繊細かつ華やかな花です。

この花は、頭状花序(とうじょうかじょ)
その花序は約20個の花からなっています。
細長く糸のように伸び出しているのは雄しべの花糸です。
その花糸の先に黄色い花粉を出しているものが、
雄蕊の葯(やく)です。写真7にはっきりと見られます。

萼(がく)や花冠は筒状で小さく目立ちません。
根は根瘤菌と共生するそうで、痩せ地でも育つようです。

合歓(ねむのき)は、夕方に、花を開き葉を閉じる
面白い花木です。
花の構造も一般の花とはちょっと違います。
花冠(花弁全体)(花びら全体)は開かず筒状のまま。
その筒状の花冠は2種類あり、「頂生花」もしくは「側生花」と呼ばれています。

それらの筒状花冠の先からは雄蕊の合着体が筒となって
伸び出ています(写真6,7参照)。
その筒の先から、雄蕊が、頂生花の場合には放射状に、
側生花の場合には円錐状になって、吹き出ています(写真6,7参照)。

また、頭状花序の一つの花軸からは、15個程の花柄が出ていて、
それらの花は時間を異にして開花していると思われます。
その様子を写真11に掲載しました。
その写真では、まだ硬めの蕾(1)、開きかけの蕾(3)、そして、
かなり開きかけた花(2)、の様子が窺われます。
これらは、時間を少しずらしながら開花して行くのでしょう。

この花の変わった様子のもう一つは、雄蕊と雌蕊の成長時期
違いです。
雌しべよりも先に雄蕊が成長して、雄性先熟となっています。
だから、多数の蕊の中から雌しべを見つけようとするとき
雄蕊が伸び出て1,2日後に、花をしっかり見れば、
雄蕊がくしゃんと垂れ下がり、雌しべが勢いよく突き出て
いるので、雌しべを見つけるのが容易です。
その様子を撮影したのが写真10です。
そこでは、雌しべがしっかりと伸び出ていて、
雄蕊との区別が容易にできます。



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