我が家の庭で咲いている花


猿滑り(さるすべり)

別名:百日紅(ひゃくじつこう)

写真1 伸びた枝に沢山開花
 丸い蕾(つぼみ)も半数ほどある。
百日紅
写真2 樹木全体像
百日紅2
写真3 10花程を拡大撮影
百日紅3
写真4 3花を拡大撮影
 雌蕊、長い雄蕊6本、短い雄蕊多数 観察
百日紅4
写真5 花中心部
 雌蕊、長い雄蕊6本、短い雄蕊多数 を拡大
 面白い花です。
百日紅5
写真6 1花を正面から撮影拡大
 花弁6枚がはっきりと見えます。
 1本の雌蕊もしっかりと見えます。
百日紅6
写真7 開花直前?
 茶色や黄色い短い方の雄蕊(の葯)を抱くように
 白い6本の長い方の雄蕊が湾曲して囲っています。
百日紅7
写真8 1花を正面から撮影拡大
 花弁6枚がはっきりと見えます。
 1本の雌蕊もしっかりと見えます。
百日紅8
写真9 蕾(つぼみ)の状態です。
 萼片6枚が覆っています。
 その中に花弁・雄蕊・雌蕊を
 閉じ込めている状態です。
百日紅9
撮影 --- 2025.7.3 ~ 8.12
このように育ててみました。

草齢 --- 39年
環境 --- 庭植え
日当り - 半日陰
----- 赤土主体
肥料 --- 春先に化成肥料1度
----- 自然の雨
分類 --- ミソハギ科サルスベリ属
原産地 - 中国南部
特性 --- 水はけと日当たりを好む。。
花言葉 - 雄弁


花の様子・備考

百日紅の花が生き生きと咲きました。
ひゃくじつこう(百日紅)とも、
さるすべり(猿滑り)とも
言われる花木の花です。

我が家にある百日紅は赤紫色の花の品種です。
6月下旬から次々と咲き続けています。
初秋まで咲き続けてくれます。
このように百日もの長い間咲く紅色の花なので、
百日紅と呼ばれるようになったのだそうです。

別名「猿滑り」は、幹がつるつるとしていて、
木登りの上手な猿でも滑り落ちる木だという
ことから付けられた名なのだそうです。
子供の頃にあった大きな百日紅(さるすべり)の木に登ってみましたが、
かなりよく滑るけども登れました。
木の下の方には、手や足を掛ける枝がほとんどなくて、
やや登りにくかったのを思い出します。
猿ならもっと簡単に登ったように思います。

我が家のこの花は赤紫色ですが、
夏の情熱を感じさせるのは、
濃い赤花の方だと思います。
我が家のこの赤紫花は品があり、その点では、
その良さは赤花よりもあるように感じます。

猿滑り(百日紅)の花はちょっと変わった花で、
雄蕊(おしべ)が2種類あります。
雌蕊(めしべ)は1個です。

2種の雄蕊は、
花の中央部に密集する黄色い葯を持つ「短い雄蕊」(40本前後)と、
それらの外側にある、長く突き出た「長い雄蕊」(6本)
の2種類です。
一応それらの花蕊を見付けようと、努力してみました。
その結果は写真4~9 です。

花弁の数は外側長い雄蕊の数と同じく6個です(写真6、8)。
短い雄蕊の外側にある長い雄蕊は6本です(写真4, 5, 8)。

写真4, 5, 8 に見えますように、
長い雄蕊は中心部から外に向かって長く伸びています。
これら6本の雄蕊は受粉能力があるようですが、
この内側にある多数の短い雄蕊は蝶(ちょう)や蜂(はち)を呼ぶ
飾りの雄蕊で、受粉(受精)能力はないのだそうです。
このような雄蕊を「飾り雄蕊」と呼ぶようです。
露草(つゆくさ)等にも飾り雄蕊があることが確認されています。

写真7写真6と同じく、 薄暗くなった夕方に撮った写真
ですので、バックは黒く写り、対象物がかなり鮮明に見えます。
この中心部では「短い雄蕊(飾り雄蕊)」が伸び出ていなく、
「長い雄蕊」は湾曲になって「短い雄蕊」を抱きかかえている
ような形になっています。
この状態は恐らく、これから開花しようとする直前の状態
のように思われます。
雌蕊はちゃんと長く伸び出ています。

上記のように、面白い花ですが、このような花は
百日紅(さるすべり)と同じ科・属の花にもある傾向のようです。


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