木槿(むくげ)・普通種 紅紫色花(薄紫花)

別名:ハチス、キハチス

我が家の庭で咲いている花


写真1 8月上旬に咲いた花 花弁は5枚
木槿在来種
写真2 親子のように写った2輪
木槿在来種2
写真3 多数咲いた時の一部
木槿在来種3
写真4 9月にも咲いた花
木槿在来種4
写真5 蕊の部分を拡大
 雌しべは5裂していて、花弁5枚と同数。
木槿在来種4
撮影 --- 2024. 8.4 ~ 9.8
このように育ててみました。

樹齢 --- 42年
環境 --- 庭植え
日当り - 午前中やや良
----- 赤土主体
肥料 --- 春先化成肥料1度
----- 自然の雨
分類 --- アオイ科フヨウ(ヒビスカス)属 落葉低木
原産地 - 中国、東南アジア
特性 --- 水はけ、日当たり、酸性土 を好む。
花言葉 - 繊細な美

花の様子・備考 ---

木槿(むくげ)で、よく見かける紅紫花の普通種(在来種)です。
在来種と言っても、元は中国から渡来したのでしょうが。
落ち着いた、なじみ深い木槿の花です。

例年は、7月下旬から咲き始め、
真夏に一時ほとんど途絶えますが、
秋まで咲きますので、鑑賞期間の長い花です。

ただし、1個の花は1日花で、
咲いた日の夕方にはすぼみ、落花してしまいます。
「槿花(きんか)一朝の夢」という言葉は、一日だけの栄華をむくげの花に
たとえた言葉なのだそうです。
また、「槿花」とありますように、「むくげ」を1個の漢字「槿」を当てて
「むくげ」と読むこともあるようです。

毎年深く剪定しますが、槿は剪定に強く、
多数の枝がどんどん伸びて、多数の花を咲かせてくれます。

花弁は5枚(写真1, 2, 4)です。
雌しべは雄しべ群の中から太く突き出ていて、
その柱頭は5裂しています(写真5)。
その5という数は、花弁の数5と同じとなっています。

この木槿のもう一つの話題ですが、
秋の七草に詠まれている「朝貌(あさがお)の花」のことです。
万葉集にある、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌、
「萩が花尾花葛花(くずばな)なでしこの花 女郎花(おみなえし)
また藤袴(ふじばかま)朝貌(あさがお)の花」
の中の「朝貌」が現代でいう「朝顔」なのかそれとも「木槿」なのか
が問題になった時期があるそうです。
江戸時代には「木槿」だとする学者が多数であったようですが、
今でもよく分からず、ヒルガオ(昼顔)科のアサガオ(朝顔)とする説も
あるようです。
まあ、兎に角、木槿は奈良時代から親しくされたいい花なのでしょう。


園芸種の花・木の花の 目次ページ へ
山野草 はこちら
果実とその花 はこちら
Home top page へ